内発的動機付けとは、物事に対する強い興味や探求心をもって行動を起こすことです。
賞罰や報酬といった目的のために行動する外発的動機付けとは異なり、能力が発揮できていると実感できたときに、内発的動機付けを得られるといわれています。
ビジネスの場面では、報酬・評価制度によって従業員のモチベーションを向上させる外発的動機付けが一般的に用いられています。
外発的動機付けは、賞罰をわかりやすい形で提示できるため実践しやすく、短期で効果が上げられるというメリットがあります。
ただし、従業員の自主性によって行動を起こすものではないため持続性がなく、場合によっては、内発的動機付けに影響を及ぼすこともあります。
一方、内発的動機付けは、賞罰ではなく、有能感や自己決定感によって得られるものです。
もし、自分の能力によって報酬がもたらされたと感じられれば、内発的動機付けは向上します。
反対に、報酬によって自分がコントロールされていると感じれば、内発的動機付けは低下します。
内発的動機付けは、従業員の好奇心や探求心といった自主性によるものです。外発的動機付けに比べて行動が持続しやすく、能力開発や成長につながります。
内発的動機付けは、ルーティンワークよりも、創造性が求められる業務に向いており、思うような結果が出なかったとしても、モチベーションが低下することはありません。
企業においては、内発的動機付けの高い従業員が多いほど、定着率やECが高くなります。
内発的動機付けは、従業員本人によるものなので、何がきっかけで興味や関心をもつかわからないという面があります。
たとえ、内発的動機付けがあったとしても、それが業績や評価に結びつく保証もありません。
内発的動機付けを高めるためには、外発的動機付けをきっかけにしたり、決定権を従業員に委ねてモチベーションを引き出したりする方法もあります。