ハラスメントについての基礎的な知識を理解し、起こさないためにできる注意、環境づくり、起こってしまった時の対応方法を身に付ける研修です。
若手社員 中堅社員 管理職
ハラスメント研修では、ハラスメントの定義や種類を正しく理解することができます。研修の特徴やポイントについて解説します。
ハラスメント研修とは、ハラスメントを防止するために必要な知識や対応方法を学ぶ内容です。ハラスメント研修の目的は、予防方法・発生時の対応方法を学ぶことです。
ハラスメントに対しての基礎理解に加えて、予防策としては企業・組織内でハラスメントを起こさないための注意点や起こりにくい環境をつくるための考え方を学びます。対応策については、主に管理職層を対象として対処方法を扱います。
ハラスメント防止措置を取ることが企業に義務化されたため、その一環として研修を実施する企業が増えています。優秀な人材の確保や企業イメージの向上にとっても、ハラスメント研修の導入は不可欠といえます。
参考:労働施策総合推進法に基づくパワーハラスメント防止対策に関する法改正及び関連指針等について
ハラスメントとは、他者を困らせる「嫌がらせ」や「いじめ」などの行為をすることです。本人が意図的に行ったものではなくても、他者に対する発言や行動等を相手が不快に感じ、もしくは発言や行動等が原因で相手の尊厳が傷ついた場合は、ハラスメントに該当します。
ハラスメントと呼ばれる行為には複数のタイプが存在し、それぞれに異なる特徴と対処法があります。これらを正しく理解し、具体的な事例から共通点や違いを把握することで、どのような予防策や対応策が必要かを的確に判断できるようになります。研修内でもこれらを扱っていきます。
パワハラは、職務上の優位性を背景に、上司や先輩、あるいは同僚が立場の弱い従業員に対して不当な要求や暴言のことを指します。仕事とは直接関係のない私的な行為や人格否定を伴う場合が多く、精神的ストレスや職場環境の悪化を引き起こします。労働施策総合推進法上は、以下①~③までの3つの要素を全て満たすものがパワハラに該当するとされています。
<労働施策総合推進法(抄)> |
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(雇用管理上の措置等)第 30 条の2事業主は、①職場において行われる優越的な関係を背景とした言動であって、②業務上必要かつ相当な範囲を超えたものにより③その雇用する労働者の就業環境が害されることのないよう、当該労働者からの相談に応じ、適切に対応するために必要な体制の整備その他の雇用管理上必要な措置を講じなければならない。 |
パワハラへの対策としては、組織として明確なルールを定めると同時に、管理職への指導を重視することが効果的です。具体的な事例紹介や演習を行うことで、当事者意識を持たせ、未然防止と早期対応を可能にします。
セクハラは、職場における性的な言動や不適切な発言・行動によって相手に不快感を与える行為を指します。直接的な身体接触だけでなく、性的な内容の冗談やプライベートへ過度に立ち入る行為もセクハラの一種とされます。法律上、下記の通り記載されています。
<男女雇用機会均等法(抄)> |
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(職場における性的な言動に起因する問題に関する雇用管理上の措置等)事業主は、職場において行われる性的な言動に対するその雇用する労働者の対応により当該労働者がその労働条件につき不利益を受け、または当該性的な言動により当該労働者の就業環境が害されることのないよう、当該労働者からの相談に応じ、適切に対応するために必要な体制の整備その他の雇用管理上必要な措置を講じなければならない。 |
職場において、労働者(雇用形態問わず)が性的な言動を行った時、それが就業環境が害される・不快に感じるという状態に陥ると、セクハラと判断される可能性が高まります。(もちろん、相手がどう受け取るかという部分も重要になります)
防止のためには、本人が軽い気持ちで行った行為が相手に苦痛を与える可能性がある点を全従業員が認識することが大切です。研修において具体的なシミュレーションを通して学ぶことで、誤解や行き過ぎを防ぎます。
マタハラは、妊娠・出産・育児休業の取得などに関連して従業員に不利益な扱いや嫌がらせを行う行為です。たとえば、休業を理由に昇進や評価を下げることや、誤解や偏見による不当な扱いが該当します。男性に対しての行為は「パタハラ」とも呼ばれ、育休を取った男性へのハラスメントが該当します。
対策としては、社内規程や管理職研修において妊娠や出産休暇に関わる権利をしっかりと再確認し、従業員が遠慮なく相談できる体制を築くことがポイントです。働きやすい組織環境を整えるためにも、理解を深めることが不可欠になります。
カスハラは、顧客がサービスや商品に対する不満を越えて、従業員を執拗に追い詰めたり、人格否定まで及ぶような言動を行うケースを指します。近年はSNSの普及もあり、企業や従業員が誹謗中傷にさらされる事例も増加しています。
対策として、企業はマニュアルだけでなく具体的なケーススタディを示し、従業員に対応方法を明確に伝えることが重要です。外部の専門機関のサポートを活用するケースもあり、適切なラインを共有することで従業員の安全とメンタルヘルスを守ることができます。
ハラスメント研修を効果的に実施するためには、単なる知識の詰め込みだけではなく、参加者が自ら気づきを得られる工夫が重要です。事例紹介や参加型の演習を組み込むことで、研修後も意識を継続させることが可能となります。リスキルでは以下のポイントで研修プログラムを組み立てています。
研修の冒頭ではハラスメントに関する法律や重要な定義を共有し、全員が同じ理解を持つ必要があります。その後、実際に起こり得る具体的な事例やトラブル例を紹介し、身近に感じられるような内容にすると理解が深まります。
具体的な場面を想定したロールプレイングを取り入れると、参加者は実践的なコミュニケーション方法を学ぶことができます。ケーススタディでは、多様な立場の登場人物を設定し、誰がどのように問題を引き起こしているかを考察します。これにより、無自覚なハラスメント行為に気づきやすくなり、再発防止の意識を高める効果があります。
管理職と一般社員ではハラスメントに対する責任や視点が異なるため、それぞれに合わせた研修内容が効果を最大化します。管理職には問題行動の早期発見や相談対応の方法、部下のSOSサインに気づく感受性などが求められます。双方が役割分担を明確に理解することで、ハラスメント防止の網が組織内に隈なく行き渡ります。
リスキルのハラスメント研修には次のような特徴があります。
管理職など責任者向けの研修では、管理している職場においてハラスメントが発生した場合、どのように対応するかについても学ぶことができる内容を用意しています。
リスキルのハラスメント研修で利用するテキスト(資料)はオリジナルのものです。PowerPoint形式ではなく冊子形式のため、読み直したり学びなおすことも視野に入れた資料です。
ハラスメントについての基礎的な知識を理解し、起こさないためにできる注意、環境づくり、起こってしまった時の対応方法を身に付ける研修です。
研修タイトル | 想定研修時間 | |
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公開講座 ハラスメント対策研修 半日編- 半日で集中理解する | 3時間 |
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公開講座 マイクロアグレッション研修 –無意識の偏見に気づく | 3時間 |
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公開講座 ハラスメント対策研修 - 職場での被害を未然に防ぐ | 6時間 |
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一社研修 ハラスメント対策研修【職場での被害を防止するために】 | 6時間 (変更可) |
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一社研修 ハラスメント対策研修 半日編【半日で集中理解する】 | 3時間 (変更可) |
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一社研修 セミナー型 女性向け ハラスメント対策研修【自身の身を守るために】 | 1.5時間 (変更可) |
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一社研修 管理職向け ハラスメントにならない指導方法研修【半日で集中理解する】 | 3時間 (変更可) |
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一社研修 一般社員向け ハラスメント対策研修【ハラスメントについて正しい理解ができる】 | 3時間 (変更可) |
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一社研修 セミナー型 ハラスメント防止研修【ポイントを理解する】 | 1.5時間 (変更可) |
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一社研修 オンラインハラスメント対策研修【企業内リモハラを防止する】 | 3時間 (変更可) |
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一社研修 セクハラ・パワハラ・マタハラ防止研修【正しい知識で予防する】 | 6時間 (変更可) |
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一社研修 マイクロアグレッション研修【健全なコミュニケーションのために】 | 3時間 (変更可) |
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一社研修 Harassment Prevention Training [英語版:ハラスメント対策研修] | 6時間 (変更可) |
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一社研修 ハラスメント対策研修 ケーススタディ編【実践を通して理解を深める】 | 3時間 (変更可) |
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一社研修 インシビリティ研修【ポジティブな会話で信頼関係を強化する】 | 2時間 (変更可) |
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eラーニング動画講座 ハラスメント対策研修 | 75分 |
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eラーニング動画講座 管理職向け ハラスメントにならない指導方法研修 | 65分 |
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eラーニング動画講座 オンラインハラスメント対策研修 | 41分 |
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eラーニング動画講座 英語版:ハラスメント対策研修 | 36分 |
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eラーニング動画講座 速習版:ハラスメント対策研修 | 28分 |
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eラーニング動画講座 マイクロアグレッション研修 | 45分 |
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eラーニング動画講座 セクハラ・パワハラ・マタハラ防止研修 | 61分 |
組織を取り巻く様々なリスクを把握し、それらにどのように対応するか計画を立てるための研修です。
研修タイトル | 想定研修時間 | |
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一社研修 リスクマネジメント研修【企業内外のリスクを管理する】 | 4時間 (変更可) |
コンプライアンスを遵守するために注意すべき点を理解し、万が一トラブルが起きてしまった際の対応方法を身に付ける研修です。
研修タイトル | 想定研修時間 | |
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一社研修 コンプライアンス&ハラスメント研修【社員と会社を守るコンプラ研修】 | 6時間 (変更可) |
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一社研修 コンプライアンス研修【従業員の理解を深め、違反防止につなげる】 | 3時間 (変更可) |
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一社研修 不祥事を防ぐ社内風土づくり研修【良い社風を上から作る】 | 4時間 (変更可) |
セクシャルハラスメントについてのリスクを理解し、自身の考え方を振り返りながら、社内で起きないようにするための研修です。
研修タイトル | 想定研修時間 | |
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一社研修 セミナー型 セクシャルハラスメント防止研修【セクハラ防止のために】 | 2時間 (変更可) |
パワーハラスメントについての基礎知識を身に付け、予防と発生時の対応の両面からスキルを学びます。適切な叱り方についても扱っていきます。
研修タイトル | 想定研修時間 | |
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一社研修 パワーハラスメント対策研修【半日で理解する】 | 3時間 (変更可) |
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一社研修 セミナー型 パワーハラスメント防止研修【職場でのパワハラを未然に防ぐ】 | 2時間 (変更可) |
管理者として、チーム全体の目標達成や組織力を向上させるための業務改善・コミュニケーション方法等が学べる研修です。マネジメントの役割を持つ方が対象です。
研修タイトル | 想定研修時間 | |
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一社研修 管理職向け ハラスメント対応研修【管理職として適切な対応を取る】 | 4時間 (変更可) |
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一社研修 管理職向け コンプライアンス&ハラスメント対策研修【2日間で行う危機管理】 | 6時間 × 2日間 (変更可) |
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eラーニング動画講座 速習版:管理職向け ハラスメント対応研修 | 30分 |
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eラーニング動画講座 管理職向け ハラスメント対応研修 | 48分 |
次のカリキュラムはハラスメント研修に属するハラスメント対策研修【職場での被害を防止するために】のカリキュラムです。研修の流れの例としてご参考ください。
01ハラスメントの理解
ハラスメントの全体像を理解する
02セクシャルハラスメント
セクシャルハラスメントの基本と対策を理解する
03パワーハラスメント
パワーハラスメントの基本と対策を理解する
04安全な環境を作る
安全な環境を作り、心理的安全性を維持する環境の作り方を考える
05コミュニケーションと指導
ハラスメントにならないコミュニケーション方法を理解する
LAST発生時の対応
ハラスメント発生時の適切な初期対応と、再発防止策の立て方を理解する
研修を受講した方から、研修後のアンケートにて以下の感想をいただいております。(2025年現在、直近に実施した研修よりピックアップして表示しております)
ハラスメント研修の目的は、ハラスメントに関する正しい知識を理解した上で、そのような言動をしていないかを改めて振り返り、明日からの適切なコミュニケーションにつなげていくことです。
はい、オンラインでの研修も可能です。リスキルでは、対面・オンライン・ハイブリッド(対面とオンライン同時)いずれも選択いただけます。ハラスメント研修のどのテーマでもオンラインは対応可能です。オンラインでの研修実施に関する準備や疑問点などございましたら、お気軽にご相談ください(無料でご相談お受けしております)
はい、マタニティハラスメントに注力した内容など、要望や研修実施目的に応じてのアレンジ調整が可能です。研修内容によるアレンジ例は以下の通りです。
アレンジ例①セクハラ・マタハラ防止研修
アレンジ例②オンラインハラスメント対策研修
アレンジ例③カスタマーハラスメント研修
いいえ、ございません。
リスキルのハラスメント研修では、事前に資料を用いた学習や事後の感想文提出などはございません。研修実施後、3~5分程度で終わるアンケートを実施するのみです(企業様のご要望に合わせてアンケートを実施しないという選択も可能です)。
研修内で扱う資料や講師からの話、ワークを交えて学びを深めることができますのでご安心ください。
はい、可能です。ハラスメントeラーニング動画講座を用意しております(動画形式で講師がスライドを活用して説明するようなものです)。
はい、「カスタマーハラスメント研修」という別テーマでご用意しております。
カスタマーハラスメント、つまり顧客・お客様(ご利用者様・患者様やそのご家族も含む)からのハラスメントが昨今問題になりつつあります。対応方法について理解を深め、ケースワークで実践的に学ぶことができます。詳しくは以下よりご確認ください。
お見積りは10秒見積り(見積り作成ページ)より請求できます。簡単な情報だけ入力いただければ、メールアドレス宛にすぐに届くため、手軽に利用できます。 なお、研修時間や日程を増やした場合の費用感や短くした場合の価格については個別にお問い合わせください。
はい、リスキルの研修は全国各地で実施可能です。開催場所についてご不安な点があれば、お気軽にお問い合わせください。対象地域:北海道,青森県,岩手県,宮城県,秋田県,山形県,福島県,茨城県,栃木県,群馬県,埼玉県,千葉県,東京都,神奈川県,新潟県,富山県,石川県,福井県,山梨県,長野県,岐阜県,静岡県,愛知県,三重県,滋賀県,京都府,大阪府,兵庫県,奈良県,和歌山県,鳥取県,島根県,岡山県,広島県,山口県,徳島県,香川県,愛媛県,高知県,福岡県,佐賀県,長崎県,熊本県,大分県,宮崎県,鹿児島県,沖縄県
はい、可能です。リスキルのハラスメント研修は組み合わせ自由です。
- 何日間の研修を実施したいか
- 学習させたい研修内容は何か(例:セクシュアルハラスメントを中心に実施したい・相談窓口対応の方に受けてほしい、ハラスメント問題が発生したため、再発防止のために実施したい、ロールプレイやディスカッションを入れてほしいなど)
- 受講生(従業員様)はどの層か(上司・部下一緒に受けさせる、行為者に受けさせるなど)
- その他ご要望(自社の業種に合わせた内容にしてほしい、ケーススタディを多めに入れてほしい、チームメンバーに周知してもらえる内容にしたい、毎年同じ内容なので違う内容を組み合わせたいなど)
など、ヒアリングさせていただいた上で、おすすめの研修をご提示いたします。
はい、可能です。ハラスメント研修の実施可能時間に合わせて、1時間~6時間内での調整が可能です。短い時間のため、既存の研修プログラムからどれを選出し編成するか、ご相談しながら組み立てていきます。なお、短時間にしたことよる研修費用についてはお問い合わせください。
企業に対してパワハラ対策を講じることが義務となっています。その一環として研修を実施する企業が増えています。2020年6月に大企業が対象よなり、2022年4月に中小企業も対象となりました。ただ、法律違反に対する直接的な刑罰は設けられていません。
法律上の明確な決まりはありませんが、年に1~2回の定期的な実施や新入社員・管理職昇格時など節目のタイミングで行うことが良いとされています。
単に知識を理解させるだけでなく、受講者が積極的に参加できる形にすることです。例えばロールプレイングを取り入れたり、実際の相談事例を共有したりすることが挙げられます。さらに、研修後のフォロースキームを用意し、疑問点の解消や相談の受付を継続することが鍵となります。
リスキルのハラスメント研修は多くの企業様よりお問い合わせを頂いております。
会社の業績にも直接影響を及ぼしかねない大きなリスクの1つであるハラスメント行為の防止に対し、具体的なカリキュラムが用意されている点でご好評を頂いております。
リスキルの研修は様々な企業様にご利用いただいています
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