ターゲットセレクションとは、採用面接官向けのトレーニングシステムのことをいいます。
ターゲットセレクションを導入することにより、面接官のバイアスが排除され、組織にとって有益な人材を確保できるようになります。
新卒採用にもキャリア採用にも活用できます。
採用面接の目的は、実際に応募者と会うことによって、その人柄やコミュニケーション能力、意欲、組織との相性などを見極めることです。
しかし、コミュニケーション能力や組織との相性のような判断基準を設けるのが難しい項目は、つい面接官の主観によって評価してしまうことになります。
また、組織にフィットする人材を見つけたとしても、応募者から辞退される場合もあります。
辞退の理由の中で最も多いのは、面接官の態度や質問内容などに対する不快感だといわれています。
企業が応募者を見極めるように、応募者も企業の姿勢を評価しているということを前提に、面接に臨まなければなりません。
人材採用に課題を感じたときに、取り入れたいのがターゲットセレクションです。
ターゲットセレクションの手法であるSTAR面接によって、応募者の思考や行動特性を見極めていきます。
STAR面接のSTARは以下の単語の頭文字を組み合わせたものです。STAR面接によって、採用のミスマッチが防げます。
・S(Situation):過去の状況、目標、背景、チーム体制など
・T(Task):その時の任務や課題、役割、難易度など
・A(Action):具体的な行動、工夫、改善点など
・R(Result):その結果や振り返りなど
さらに、ターゲットセレクションでは、採用基準の設定方法、面接のロールプレイングなどを通して行動面接を学べるため、面接官のスキル向上が図れます。