アセスメントはもともと課税・査定・税額という意味をもつ言葉です。ほかにも評価・判断という意味もあります。
日本では評価・判断という意味から、客観的に対象とするものを評価または査定するという意味で使われます。
日本で「アセスメント」という言葉が使われる場合は、一般的に環境アセスメントのことを指します。
アセスメントにはほかにも人事アセスメント、リスクアセスメント、ライフサイクルアセスメントなどがあります。
環境アセスメントとは、土地・製品開発が自然や周囲といった環境に与える影響を事前に調査・予測し、どんな対策が必要なのかを分析することです。
その結果に基づいて、環境の保全に配慮した事業を進める必要があります。
環境アセスメントは「アセス」と略されることもあります。
人事アセスメントは、従業員の適性に合わせて人材配置が正しく行われているかどうかを判断することをいいます。
アセスメントツールという言葉は人事評価の手法を指す言葉で、適性検査がそれにあたります。
人材アセスメントを評価する項目としては、対人関係能力、業務遂行能力、組織適性などがあります。
職場内や作業の危険要因や有害性を見つけ出し、そのリスクを事前に防止したり低減したりするための対策を検討し、実行するのがリスクアセスメントです。
主に製造業や建設業で用いられる言葉で、リスクアセスメントは法律でも努力義務と定められています。
ライフサイクルアセスメントとは、製品の原材料の調達から、加工、製造、販売、リサイクルなどの一連の流れの中で、環境や生態系などへの影響を調査・分析し、改善することをいいます。
ISOでもその手順が規格化されています。