アセッサーとは、アセスメントセンターを実施する際に、対象となる従業員の能力を客観的に分析・評価する人のことをいいます。
アセスメントセンターは、従業員個人の適性や資質、経験、スキル、実績などをもとに、客観的な分析や評価を行う人事アセスメントの手法です。
主にマネジメント研修や管理職向け研修などで活用されています。
アセスメントセンターは、適性検査や研修で行われるシミュレーション型の演習を活用して、対象となる従業員の能力を客観的に評価します。
アセスメントセンターを行うことで、リーダーに必要なマネジメント能力を備えているかどうかを見極めたり、管理職のマネジメント能力を向上させたりすることが可能になります。
時には、現職以外の場所で発揮できる潜在能力を発見することもあります。客観的な評価を行うためにも、アセッサーは必要なのです。
より精度の高いアセスメントセンターを実現するには、アセッサーの資質にも着目しなければなりません。
高い分析力や判断力はもちろん、人事に関する専門的な知識があり、ストレスに強く、精神的に安定している人を選ぶことが重要です。
できれば、社歴が5年以上の人をアセッサーに選ぶとよいでしょう。
アセスメントセンターでは、ケーススタディやロールプレイング、グループディスカッションといったシミュレーション型の演習を行い、その一つ一つの行動を観察し、記録する評価項目があります。この評価項目がディメンションといわれるものです。
アセッサーはディメンションに点数をつけ、従業員の能力を評価していきます。
アセッサーが主に観察するのは、個人の特性や意思決定能力、コミュニケーション能力、業務遂行能力などです。