行動変容とは、自分の目標やビジョンに向けて、自発的に行動を変化させることをいいます。
医療分野でも「行動療法」として活用されています。
行動変容には5つのステージがあると、厚生労働省は定義しています。行動を変化させるには、本人が今どのステージにいるのかを認識することが大切です。
以下は、厚生労働省が定義した行動変容ステージモデルをビジネスにあてはめたものです。
新しい行動に対する関心がない状態のことをいいます。行動を起こすことによってメリットが得られることを本人に気づかせます。
自分の課題を認識し、どう動けばよいのかを考える時期です。ポジティブなイメージをもたせる必要があります。
目標が明確になり、達成するための準備を行うことをいいます。モチベーションを高めるために、周囲に宣言させるなど工夫するとよいでしょう。
目標達成のための期間を定め、挑戦する時期です。目標が達成できるように、周囲はサポートしましょう。
行動変容を維持するために、目標達成に対する褒美を与え、行動を習慣化させます。
行動変容を促すには、従業員に成功経験を積ませることが大切です。成功経験が本人の自信につながり、その行動を継続するようになります。これを自己効力感といいます。
また、自己効力感が上がるとモチベーションが向上し、目標を少しずつ上げていくようにもなります。
成功体験が増えれば気持ちにも余裕ができ、生産性アップにもつながります。
もう一つ有効なのが、「モデリング」という手法です。モデリングとは、年齢が近い憧れの先輩社員や、業績のよい同僚など、身近にいる人をモデルにし、その言動を真似て結果を出すことです。
短期間で結果を出せるのが、モデリングのメリットともいえます。