クリティカルシンキングを直訳すると、「批判的思考」という意味になります。
ただし、ビジネスの場面でいうクリティカルシンキングとは、結論に至るプロセスで「なぜそうなのか」「本当にそれでよいのか」と問いながら、物事の本質をとらえようとする思考法のことです。
ロジカルシンキングは、一言で言えば論理的思考のことです。物事を論理的に筋道を立てて考え、整理しながら結論に至るプロセスのことをいいます。
一方、クリティカルシンキングは、論理的な思考だけでなく、あらゆる角度から仮説を立て、検証しながら物事の本質を見極めます。
クリティカルシンキングは、難しいものではありません。トレーニングすることによって身につけられるものです。
以下の3つが、クリティカルシンキングの基本姿勢です。
クリティカルシンキングには、明確なゴールの設定が必要です。何も定めないまま議論しても、意味のない時間を費やしてしまいます。
軸となるゴールがあることで、クリティカルシンキングをスムーズに行えます。
人はそれぞれ異なった価値観や先入観をもっているものです。
こうした違いを踏まえたうえで、客観的な視点をもつことが必要です。
結論が出たとしても、そこで思考をストップしてしまっては意味がありません。
結論に対して「本当にそれでよいのか」ということを問い続けることで、別の答えが見えてくる場合があります。
参考:「グロービスMBAクリティカル・シンキング」グロービス経営大学院 著 ダイヤモンド社
クリティカルシンキングを鍛えるには、コストや利益などの数値が見えるデータをはじめ、日頃からさまざまな情報を収集し、検証する癖をつけるようにするとよいでしょう。
また、検証した結果を具体的に書き出し、人に論理的に説明するのもおすすめです。