デザイン思考とは、デザイナーの思考プロセスを経営戦略に取り入れ、ビジネスの問題点や課題を解決する考え方のことをいいます。
グローバル化や顧客ニーズの多様化、異業種の新規参入などにより、従来のやり方では企業のパフォーマンスを維持できない状況になっています。
たとえ機能や性能が優れた製品やサービスを販売したとしても、すぐに競合他社に模倣され、より安価で高品質なものを提供されてしまうのが現状です。
多種多様なモノがあふれている現在、マーケットの主導権を握っているのは、企業ではなくユーザーです。
企業はユーザーに対する理解力や共感力を深め、ユーザーの視点から潜在化しているニーズを探り出す必要があります。
デザイン思考研修の実施需要も高まっていますが、デザイン思考が注目されるのは、イノベーションの創出や課題解決に有効なモデルだからという理由があります。
デザイン思考には以下の5段階があります。だからといって1つ1つのステップを踏みながら思考を進めるわけではありません。
必要に応じて各プロセスを行ったり来たりすることも必要です。デザイン思考はあくまでも「考え方」であるということに留意しましょう。
ユーザーインタビューやユーザーテストなどによってユーザーの行動を理解し、問題点を探ります。
ユーザーが抱える問題点やニーズを明確化します。場合によっては、定義したものをあらゆる角度から検証し、軌道修正することもあります。
定義した問題についてディスカッションし、アイデアを出し合います。
アイデアをもとに試作品を作ります。機能性や効果など、さまざまな角度から検討します。
試作品のユーザーテストを行います。検証・改善を繰り返し、解決策を見出します。
こちらのコラムでも、これらのプロセスやフレームワークなどが詳しく解説されています。