オブザーバーはラテン語の「監視人」が転じた言葉で、会議や研修の傍観者、観察者を意味します。
求められれば参考程度の意見を述べることはありますが、ほとんどの場合において発言権はありません。あくまでも第三者的な立場で、会議や研修の進行を見守ります。
オブザーバーは社内の従業員の場合もあれば、社外から呼ぶ場合もあります。
オブザーバーが会議や研修に参加することによって、ほどよい緊張感が生まれます。とくに会議においては、進行が公平に進むというメリットがあります。
ただし、オブザーバーはただ会議や研修を傍観すればよいというものではありません。会議や研修での参加者の発言内容や時間の使い方、問題点などをチェックする役割もあります。
オブザーバーをおくことで、会議や研修の参加者は自分の発言に責任をもつようになります。
また、新入社員をオブザーバーとして参加させるのもよいでしょう。会議の雰囲気や結果に至るまでのプロセスを体感させ、スキルアップにつなげさせることもできます。
発言権がないとはいえ、オブザーバーは真摯な態度で会議に臨むことが重要です。私語は慎み、会議の邪魔になるような行為は避けなければなりません。
また、特定の人に肩入れするような態度も控える必要があります。
オブザーバーは客観的に会議や研修を見守ることが重要で、発言権は基本的にありません。それに対し、アドバイザーは専門的な知識を持っている人が選ばれ、主観的な立場としての発言や助言が求められます。
オブザーバーの対義にあるのが、レギュラーという言葉です。レギュラーとは、決議権のある会議の参加者のことをいいます。