ピグマリオン効果とは、上司が部下に期待を寄せることで、部下の業績が上がることをいいます。
期待効果といわれるもので、チームの生産性を上げたいときに効果的です。
ピグマリオン効果は、ギリシア神話に登場するピグマリオンから名づけられました。
ピグマリオンは自分が彫った彫像に恋をしてしまい、彫像が人間になることを強く望みます。それを知った神が彫像を人間に変えたというものです。
このことから、人は期待することによって、状況をよい方向に変えられることをピグマリオン効果といいます。
ピグマリオン効果は部下の育成やマネジメントにも活用することができます。
期待された部下は、上司に応えようと自発的に行動を起こし、生産性アップに貢献するようになります。また、ホウレンソウの機会が増え、コミュニケーションも活発になります。
部下が成果を出したら、必ずほめましょう。部下はさらに努力し、期待以上の効果を上げることがあります。
ただし、ほめすぎてはいけません。ほめられることに慣れてしまうと、モチベーションが上がらなくなることがあります。
ピグマリオン効果の反対にあるのがゴーレム効果です。ゴーレム効果は、周囲からの評価が低いと、その人の成績が下がることをいいます。
もし、上司が部下に対してきつい言動を繰り返すと、部下のモチベーションは下がり、生産性も低下します。
それに対し、ホーソン効果はピグマリオン効果に似ています。ホーソン効果の場合は、人から特別な扱いを受けたり、注目を浴びたりすると好結果を出すというものです。
ピグマリオン効果が上下関係で効果を発揮するのに対し、ホーソン効果は同僚とのコミュニケーションで役に立ちます。