スリーテンは、企業の研修で行われるコンセンサスゲームの一つで、アイスブレーキングにも使われます。
限られた時間内でグループメンバーとディスカッションしながら、自分と他人の価値観の違いを知り、お互いの合意のもと意思決定を行うというものです。
スリーテンは、さまざまな立場にある10人の中から、7名だけがシェルターに入ることができるという条件があります。
スリーテンには正解がなく、情報も不足しています。まずは個人で生き残れない3名を選び、その理由をまとめた後、グループ内で発表します。
スリーテンで提示される条件は以下の通りです。ただし、以下の条件は研修によって変わることがあります。
・弁護士
・妊娠中の弁護士の妻
・教養学部の女子大生
・プロサッカー選手
・知識が豊富な女優
・東南アジアから留学している医学生
・有名な小説家
・生化学者
・70歳の牧師
・武装した警官
スリーテンの目的は、お互いが葛藤しながら、合意していくプロセスを重視するものです。
たとえ、自分が弁護士を残すと考えたとしても、ほかのメンバーがほかの意見であれば、なぜそう思うのかをヒアリングする必要があります。
自分が納得できなければ、交渉しなければいけませんし、もし納得できたら、グループ全員が合意する方法を考えなければなりません。
スリーテンに求められるのは、対話をすることで他人の価値観や考えを知り、自分の許容範囲を知ることです。
スリーテンは、グループ内での合意や意思決定、情報の共有・整理力、交渉力、コミュニケーション力などを養成するために行われます。
これらは日常の業務で直面する課題に対しても必要な能力です。