チェンジ・リーダーシップとは、社会や時代の変化をとらえ、それをチャンスに変えるリーダーシップのことをいいます。
チェンジ・リーダーシップは、アメリカの経営学者ジョン・P・コッターが提唱した変革的リーダーシップの理論です。
マネジメントリーダーに求められるのは、業績アップや目標を達成する能力です。計画立案や予算策定、人材配置、進捗状況の確認など、業務は多岐に渡ります。
一方、チェンジリーダーに求められるのは、グローバル化や異業種の新規参入といった社会環境の変化に順応して、パフォーマンスを維持することです。
従来のように部下に指示を与えるのではなく、部下が自ら考えて行動できるように導くのが、チェンジリーダーシップです。
チェンジ・リーダーシップの8段階のプロセスは、大規模な変革に有効だといわれています。
市場や競合他社の状況を分析し、自社の課題や問題点を議論する機会を設けます。
変革を推進するためのプロジェクトチームを結成します。
変革プログラムの方向性を明確にし、戦略を立案します。
確定したビジョンや戦略を短時間で説明できるようにまとめ、伝達します。
ビジョンや戦略を阻む要因を排除または変更し、従業員の行動を促進します。
業績改善計画を策定し、目標を達成した従業員を昇格または昇給します。
変革に沿わない制度やシステムを改善し、ビジョンを推進する人材の採用・育成を行います。
新しい行動様式を示し、次世代のリーダーの育成を進め、企業文化として定着させます。