交渉とは、立場や役割が違う者同士が、お互いに納得のいく形で合意できるように話し合うことです。
自分の要求を強引に突きつけて結果を出すことは、交渉力があるとはいえません。
グローバル化が進み、業界の壁がなくなりつつある現在、企業の競争はますます激化しています。社内外問わず、文化やシステム、考え方など、さまざまな面で多様化しているのが実情です。
そのような状況で価値観の異なる相手と比肩するには、交渉力が必要です。交渉力がなければ、お互いを理解することができず、よい結果を得ることはできません。
交渉力があれば、自分にはない新しい考え方に触れることができ、自分自身の成長につなげることもできます。
何をゴールとするのかを明確にし、交渉相手についての情報を収集します。
収集した情報を分析したら、どのように交渉を進めていけばよいかといった大まかなシナリオを描くのも一つの手です。その際、相手がどのような質問をしてくるのかも考えておきましょう。
自分と相手お互いの利益を考えた場合、何が問題点となるのかを書き出し、妥協点や選択肢、ほかのアイデアもいくつか用意しておくことも肝要です。
交渉の際には、傾聴することを心がけます。傾聴の目的とは、相手の話に耳を傾けて共感し、よりよい関係を築くことです。
傾聴する際には、相づちやオウム返し、ミラーリングなどを意識し、話を聞いているという姿勢を見せましょう。
ただし、ただ話を聞いているだけでは意味がありません。相手の要望を引き出し、妥協点を探ります。もし、こちら側にメリットがないと判断した場合は、断る勇気も必要です。
こちら側から意見を言う場合は、なるべく簡潔に話すことを心がけます。PREP法やDESC法も交渉に有効なテクニックです。
交渉力を上げるには、日頃からコミュニケーション能力を高めるためのさまざまなスキルを習得しておくのがおすすめです。