スキルズイベントリーのイベントリー(inventory)には、棚卸という意味があります。
スキルズイベントリーとは、従業員のスキルや資格、免許、語学力、現在と過去の業務、キャリアビジョンなどをデータベース化することをいいます。
スキルズイベントリーの目的は、従業員の業務と能力開発を結び付け、適正な人材配置と育成を実現することです。
昇進や異動、新規プロジェクトを推進していく際に、スキルズイベントリーを参照します。
スキルズイベントリーを活用することで、商品知識や業界知識、オペレーション、コミュニケーション力といったスキルの部分、さらには目標達成意欲や計画性といったコンピテンシーも可視化することができます。
従業員一人ひとりのスキルやコンピテンシーに関するデータを収集するには、いくつかの方法がありますが、以下はその一部です。
実務において従業員個人の資質や能力を評価するアセスメントの方法です。
マネジメント研修や管理職向け研修などで活用されており、ケーススタディやロールプレイング、ディスカッションなどで、リーダーシップやマネジメント能力を評価します。
人事考課とは、従業員の業績や貢献度を基準に基づいて評価し、昇給や昇進に反映する制度のことです。
人事考課によって、従業員の業績、能力、勤務態度、協調性などが把握できます。
従業員が主体的に業務の目標を設定し、決められた期間内に業務を遂行できたかどうかを達成度によって評価します。
目標管理は人事考課の評価基準の一つ「業績考課」で用いられる方法です。
自己申告制度とは、従業員がキャリア形成のための能力開発や異動の希望などを企業に申告することです。
自己申告制度を人材配置に活用する場合は、ほかの評価システムと組み合わせ、適正に判断する必要があります。