リスキルラボ チームの信頼関係とは? 6つのポイントを紹介【信じあえるチームをつくる】

チームビルディング研修
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ほとんどの会社には「チーム」が存在する。チームの運用をする上で欠かせないのが、メンバー同士の信頼関係だ。メンバー間の信頼関係が破綻しているチームは、連携ミスが起きてしまい仕事のミスが増えてしまう。結果、チームの成果を挙げることが難しくなる。

信頼関係を築けばいいと思うものの、実際に築き上げるのは難しい。信頼関係を築けるよう取り組んでいるが、実らないケースもある。そこで今回は信頼関係の概要を解説しながら、築く際に大事な6つのポイントを紹介する。

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信頼関係とは

信頼関係とは、お互いが安心した状態で頼りにしあえる関係のことを指す。時間をかけて相手との関係性を積み上げていくと、信頼関係はできあがる。仕事を効率的に進める上で役立つため、多くの方と築くべきだ。

信頼関係を築くメリット

信頼関係を築くメリットは以下の通りだ。

コミュニケーションをとりやすくなる

信頼関係を築くと相手とのやり取りが楽になり、コミュニケーションをとりやすくなる。結果、社員同士の距離感が縮まっていき、やがてチームのまとまりができる。メンバー間の連携力も強く、チームの成果も挙げやすくなるだろう。

自分の意見を言いやすくなる

信頼関係が築けている職場では風通しが良くなって、自分の意見を発言しやすくなる。発言する社員が増えれば、新たなアイデアが生まれていく。ユニークな意見を次々と言わせるためにも大事だ。

サポートしてもらいやすくなる

様々な方と信頼関係を築けば、サポートしてもらえる確率が上がる。困りごとがあったときにサポートをしてくれる方が多ければ、解決までのスピードが速くなり、業務がスピーディーに進む。アクシデントに見舞われたときに助けてもらうためにも、社員の方々と信頼関係を築くべきだと言える。

社員の定着率が上がる

信頼関係を築けば職場の居心地が良くなり、社員の定着率が上がる。人材不足による業務の滞りや、人材の流出によって会社が傾いてしまうリスクを抑えたい企業にとってメリットだと言えるだろう。

社内で信頼関係を築く方法

信頼関係を築く方法は様々だ。ここでは、どのような方法があるか紹介する。

社員同士で話す機会を設ける

社員同士で話す機会を設けると、お互いのことが理解できるようになり、信頼関係を築きやすくなる。様々な方法で実施できるため、社員の規模を考えながら使い分けるといいだろう。

懇親会

社員同士が交流したり仕事で実績を出した社員を表彰したりなど、様々なパターンの懇親会がある。社内や飲食店で開催するケースもあれば、オンライン上で飲み会のような形で実施するケースもある。

懇親会のメリットは楽しめることだ。お酒を飲んだり食事をしたりと、職場とは違う雰囲気を味わえる。開放的な気分になって仕事中には言えない本音を語りだす方もいる。仕事中に見ることのない一面を知れるため、信頼関係を築くのにベストだ。何か目的を決めて開催すれば、ただのお遊びにならずに済むだろう。

チーム内での勉強会や研修の実施

チーム内で勉強会や研修に参加することも良いだろう。テーマ別研修などであれば、年次や役職を問わず受けられるものもある。全員で同じものを勉強する・学びを深める機会は、認識や方向性のすり合わせにも役立つ。社内・社外問わず検討してみてほしい。

シャッフルランチ

シャッフルランチとは、仕事上での関わりがない社員達にランチをしてもらうことだ。ランチ代を全額企業負担し、福利厚生の一環として運用している企業も存在する。

メリットは気軽に情報交換できることだ。様々な立場の方がいるため、部署内では聞くことのない情報を手に入れられるかもしれない。シャッフルランチで新たな知見を得ることができれば、社員のスキルアップにもつながる。参加者同士の信頼関係の構築だけではなく、社員の成長を実現させたいときに便利だ。

チャット上でのやり取り

社員同士で話す機会がなければ、チームメンバーが参加できるチャットでやり取りする方法もある。専用のチャットグループをつくり、メンバー同士の交流を増やす企業も存在する。

メリットは、面と向かって話せない方も気軽に交流できることだ。顔の表情や声などを意識する必要がないため、人見知りの方にも効果的だ。しかもパソコンやスマホがあれば、時間や場所に問われることなくメッセージを送れるため、スキマ時間を利用して交流したい方にも向いている。

自信を持って接する

自信のない態度で接すると、相手を不安にさせてしまう場合がある。その状態になると、相手が疑いの目を持って信頼関係を築くのが難しくなってしまう。その状況を防ぐ意味でも、自信を持って接することが大事だと言える。

しかし自信を持ちたいと思っても、不安になる方もいる。その場合は下記の方法を試すと、自信がつく可能性がある。

成功体験を増やす

成功体験を増やすと、自分に自信がつくきっかけになる。目標を達成したり約束事を守ったりなど、様々な種類の成功体験を次々と積んでいくことが大事だ。

ただしハードルが高いものばかり成功させようとすると、成功体験を積むまでに時間がかかってしまう。しかも難易度が高いと失敗してしまい、精神的に滅入ってしまうリスクがある。その状況が続くと自信をなくす恐れがあるため、難易度が低いものから取り組むといい。「毎朝8時に起きる」「一言日記を書く」など、手軽にできそうな内容も成功体験としてカウントして大丈夫だ。

自分を褒める

褒めると自己肯定感が高まって、自分のことを受け入れられるようになる。結果、自信をつけることにつながる。「今日も1日よく頑張ったね」「目標達成できて凄い」など、毎日褒めてあげるといい。帰宅後や寝る前など、生活のルーティンとして入れておくと習慣化しやすくなるだろう。

他人と比較しない

他人と比較すると、自分が劣っている部分を見るようになって、ネガティブ思考が身についてしまう。結果、自信を持てなくなる。その状況に陥らないためにも比較は控えた方がいい。とくに他人を敵と思っている方は、比較しがちなので要注意だ。

相手に合わせる

ミラーリングはおすすめしない。「真似をされて不快な気持ちになった」「からかわれている感じがする」というように、否定的な意見を持たれる場合があるためだ。

ただ、相手に合わせることは重要だ。

信頼関係を築くときのポイント・注意点

最後に信頼関係を築くときのポイントや注意点を紹介する。

常に相手のことを考える

相手の状況を把握し、完全に相手の立場に立って行動するのは難しい。だからと言って相手のことを考えずに発言したり、行動をとったりするのは良くない。なぜなら、その後の関係性が大きく変わってくるためだ。配慮しているかは相手に伝わる。

しかし相手の立場が完全に分からなくても、少し意識すればとれる行動もある。たとえば「同僚や部下との約束を守る」や「相手の意見を一旦、最後まで聞く」も、相手のことを考えた行動の一種だ。これらの行動は大半の方が行っている。相手の心情を汲み取った行動が大事だと言えるだろう。

相手に感謝をする

相手への感謝も忘れてはならない。しかし感謝すると言っても、心の中で思っているだと相手へ伝わらない。そのため、感謝している様子を言葉や行動で示すことが大事だ。たとえば相手に「ありがとう」と感謝の言葉を伝えるだけでも良い。感謝してくれていることが分かるはずだ。

相手へ感謝する習慣が身につけば、自然と相手の長所を探すようになる。さらに相手の意見を一旦受け入れて考える習慣も身につくようになり、相手に良い印象を与えられる。結果、信頼関係を築く場面まで持っていけるのだ。明るく振舞うことを心掛けて、感謝する習慣を身につけるべきだ。

他者への批判禁止

他者を批判しないことも重要だ。社員同士で悪口を言うのはもちろん、上司や部下・会社を批判する行為も含む。他者を批判すると何らかのルートで相手の耳に入り、自分の信用や信頼を損なうことに繋がる。結果、悪い印象を植え付けてしまい信頼関係を築くのが難しくなってしまう。

また百歩譲って相手の耳に入らなかったとしても、普段から批判していることが知れ渡ってしまうと「自分のことも批判しているのでは?」と思われてしまう恐れがある。すると自分の評判が悪くなって、信頼関係を築くのが困難になる。

仮に批判的な意見を言いたいときは、会議や面談など相手がいる状況で、事実や根拠に基づいて発言することが大事だ。誰もいない場所で批判する場合と比べて、自分の印象を損なわずに済むだろう。

素直になる

他人だけではなく自分にも素直になった方がいい。とくに同じ環境で働き続けている方ほど、素直になるのは難しい。長年、会社の常識や固定観念、ルールに縛られた状態で動いており、自分の感情が抑えられているためだ。この状態になると、柔軟な発想や固定観念を取っ払った行動がとれなくなる。結果、反発的な態度をとってしまう。

自分の考えをないがしろにした状態で人と接すると、相手からの信頼を失ってしまう恐れがある。人との関係性を悪くしないためにも、自分の気持ちに素直になって信頼関係を築くことが大事だ。

強引に信頼関係を築こうとしない

強引に信頼関係を築こうとすると相手に不快感を与える。お互いの溝を余計深めてしまうことになるため、自分のペースのみで信頼関係を築くのは良くない。相手が拒んでいる場合は様子見して、相手が興味を持ち始めたら信頼関係を築く流れがいいだろう。

問題が起こったときは、早めに対処する

信頼関係を築いたものの、お互いの間に問題が発生してしまうことがある。そのときは早めに対処することが大事だ。問題を放置すると、状況が余計ひどくなり信頼を取り戻すのが難しくなる。以下のような対処をすると良いだろう。

なぜ問題が起こったのか分析する

問題が起こったときは、その理由を分析することが大事だ。分析内容が正しくないと、誤った対処方法をとってしまう恐れがある。責任の所在や問題が発生した原因など、細かく分析することが大切だ。

自分のキャパを見直す

自分のキャパを超えた活動をしていないか見直すのも大事だ。相手のことを考えて一生懸命動いているつもりでも、キャパオーバーを起こすと約束を破ったり道徳に反する動きをとったりなど、無意識に相手からの信頼を失ってしまう行動をとる恐れがある。その状況に陥っていないか確認する意味で、自分のキャパを見直すべきだ。

なお見直した結果、キャパオーバーの状態であれば、自分のできる範囲で行動するといい。すると問題解決につながるはずだ。

相手に今の状況を伝える

問題が起こったときに、相手へ今の状況を伝えることも大事だ。現状を伝えないと、相手に誤解されてしまう恐れがあるためだ。現状を聞くと誤解が解けて、問題解決につながるケースもある。お互いの考えを共有することが大事だ。

まとめ

会社で働くと社内外の方とやり取りをする機会や、自分1人の力では解決できない業務も多い。様々な方と協力し合う機会が多いため、信頼関係を築くことは大事だ。ちなみに信頼関係を築く方法として以下の内容がある。

  • 社員同士で話す機会を設ける
  • 自信を持って接する
  • ミラーリング効果を活用する

ただしミラーリング効果については、人によっては効果が薄い場合もあるため、相手の状況を見極めながら活用することが大事だ。しかし方法を知っているだけでは、信頼関係は築けない。築くときのポイントもあるため紹介する。

  • 常に相手のことを考える
  • 相手に感謝をする
  • 他者への批判禁止
  • 素直になる
  • 強引に信頼関係を築こうとしない
  • 問題が起こったときは、早めに対処する

上記のポイントを抑えて信頼関係を築いていかないと、相手との関係性が悪くなる恐れがある。自分だけではなく相手に歩み寄ってもらうことも心掛けるべきだ。チームの成果を出すためにも、社員同士で信頼関係が築ける習慣をつくっていただければと思う。

この記事の監修者
リスキル事務局
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