リスキルラボ 【5分でわかる】新入社員への教育を成功させるポイントとは?おすすめのカリキュラムを解説

新人研修
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新入社員への教育は、企業内の研修の中でも力を入れて毎年実施していることが多いテーマだ。

特に、社会人としてのベースを作る新人研修は、その後即戦力として活躍してもらうために必要な部分であるため、適切な内容を選びたい。

本記事では、新人研修を成功させるための3ステップとおすすめのカリキュラム8選を紹介する。研修会社を選ぶ5つのポイントについても触れるため、ぜひ参考にしてほしい。

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新入社員への教育に関する記事でわかること

新人研修とは

新人研修とは、社会人の土台を作るための基礎スキルを学ぶ研修全般を指す。

社会人としての意識を持ってもらうことや、スムーズに業務を進めるために必要なスキルを盛り込むことが多い。

時期としては、入社式後~1週間実施する企業が一般的で、エンジニアなど専門職については数ヶ月研修を実施した後に配属先へ向かう場合も多い。

新人研修を成功させるための3ステップ

新人研修を成功させることは、配属先での活躍を後押しにつながる。基礎をきちんと身に付けていなければ職場側で改めて指導しなければならないため、育成担当者の負担にもなる。

本記事内では、成功させるために必要な3つの項目を紹介していく。

  • 目的を決める
  • 適切なカリキュラムを選択する
  • 自社に合った研修会社を選択する

新人研修の目的を決める

新人研修の共通の目的は「社会人としての意識を醸成する」「配属後に活躍できるベースを作る」の二つだ。これを踏まえた上で、今年度の新人研修の目的は何かを設定する。

具体的には「研修が全て終わった後、新人にどのような姿になってほしいか」を考えることだ。研修を実施するだけではなく、どこまで成長してほしいのか、どのような気持ちで職場に配属してもらいたいのかを決めよう。

おすすめのカリキュラム8選

基本的には昨年度の研修アンケート結果に問題がなければ同じ内容でも構わない。しかし、アンケート内容に不満が多かったり、配属先の偏りがあるなどの場合は内容を改めて選択してみることが推奨される。

ここでは、新人研修としておすすめのカリキュラム・テーマを紹介する。

ビジネスマナー研修

ビジネスマナー研修は、ほとんどの企業にて実施するテーマだ。ビジネスマナー研修の内容としては、以下のようなものが含まれていると良い。

  • ビジネスマナーの基本(5原則である、挨拶・表情・身だしなみ・言葉遣い・態度)
  • 敬語の使い方
  • 名刺交換
  • ビジネスシーンでのコミュニケーションに関するマナー
  • 来客・訪問時のマナー(席次、案内方法、お見送り方法)
  • 電話応対時のマナー
  • ビジネス文書作成・メール送付時のマナー

詳しい内容については、ビジネスマナー研修内のカリキュラムも参考にしてほしい。

注意したいポイント

名刺交換については、1対1だけではなく複数への対応についても練習ができるロールプレイを入れる等がおすすめだ。実際の訪問時は相手が複数人いるパターンも多く、1対1しか練習していないと実地で困るという場合があるためだ。

なお、実際の業務で全く行わない部分は省くなどの対応もしていこう。
(例:ビジネス文書はフォーマット化されていて殆ど作らない。メール作成の方に比重をおいて実施するなど)

社会人基礎研修

社会人基礎とは、学生から社会人になるにあたり持っておきたい考え方や心構えを扱う内容だ。

お客様ではなく、お給料をいただいて仕事をしているという意識を持ってもらった上で働くためのマインドセットを行う。内容としては、以下のようなものが含まれていると良い。

  • 会社とは何か
  • なぜ働くのか
  • 企業や組織の中で働く上での心構え
  • 売上・利益に関する話

また、内容としてストレスマネジメントのようなものを入れることも良いだろう。心構えを覚えた上で、ストレスを上手く発散する方法も身に付けてもらうことで、心も身体も健康に働いてもらう土壌を作ることが期待できる。

もちろん、別途新入社員向け ストレスマネジメント研修という形にしても良いが、「そこまでストレスがかかる仕事をしなければならないのか」と不安をもたせる場合もある。研修時間内で扱う比重については注意したい。

ビジネス文書・ビジネスメール研修

ビジネス文書やメールの書き方を覚える内容だ。フォーマット化している企業も多いだろうが、基本の書き方やコツは覚えてもらいたい。

ビジネス文書研修に関しては、社内文書(報告書・議事録・依頼書・案内書)と社外文書(送付状・御礼状・お詫び文)に分けて扱っているカリキュラムが望ましい。

ビジネスメール研修に関しては、基本的なメールの書き方や構成、端的にわかりやすい文章を作成できるワークなどが有用だ。

いずれに関しても言えることは、ワークを多めに実施することだ。

頭ではわかっていても、実際にメールを作成する・文書を作成するとなると止まってしまう新入社員も多い。10分で作成して、など時間を限定して作成させるワークを行うことで、現状のスキルレベルに気づかせることもできる。ぜひ、ワークや演習で手を動かす時間の比重を多くしてほしい。

報連相研修

新入社員の業務のほとんどは、上司からの指示を遂行することだ。その際に必要になることが「報連相」である。

報告・連絡・相談のやり方や、どのようなタイミングで実施することが良いかなどを扱っている内容が良い。

おすすめとしては上司役・部下役に分かれたロールプレイで演習ができる内容が入っていることだ。ペアになり上司役・部下役になって、報告などをしてもらう。

上手く伝わったかどうか、分かりづらい点はどこだったかなどをフィードバックしてもらうことで、伝え方や話す順番について改善してもらうことができる。

電話応対研修

電話応対業務も、新人がメインで対応するものの一つだ。

コールセンターなどが対応している企業の場合でも、取引先からの電話は取らなければならないなど、スキルとして必要になってくる。

「電話をとること」に苦手意識を持っている新入社員も多いため、その苦手意識を払拭させる内容もあると良いだろう。その他の内容としては、以下のようなものが含まれていると良い。

  • 電話の受け方
  • メモの取り方
  • 電話のかけ方
  • 電話応対時に気をつけたい言葉遣い
  • クレーム対応の基本

Office関連のスキル研修

Office関連の研修については、Excel(エクセル)研修Word(ワード)研修パワーポイント研修などがよく実施される内容だ。

Excel研修については、Excelの画面そのものの説明から、操作方法、簡単な関数、表・グラフの作成までを実施することが多い。これまでの経験や学んできたことにもよるが、Excelを使えず配属後に指導担当者が困るという声も多く聞かれるため、ベースをここでマスターしてもらえる内容にしたい

Word研修+ビジネス文書研修、パワーポイント研修+プレゼンテーション研修など、組み合わせ実施することでよりスキルを強化できる。

タイムマネジメント研修

タイムマネジメント研修とは、時間を管理する内容のことを指す。業務を進める上で必要なPDCAや、標準時間を作る方法、優先順位の付け方からToDoリストの作成方法まで、できるだけ細かく明日から使える内容にすることがおすすめだ。

コンプライアンス研修

コンプライアンスの遵守が重要であることは周知されているものの「何をしたらいけないのか」が理解されていない場合も多い。

コンプライアンス研修を新入社員のうちに実施しておくことで、リスクマネジメントにもつながる。

SNSの活用方法やハラスメントに至るまで、リスクを侵さないためにも早めに実施しておきたい研修テーマだ。

研修会社を選ぶ5つのポイント

外部の研修会社に依頼するという場合も多いだろう。
その際に、押さえておきたい5つのポイントを紹介する。

カリキュラム・ワークのカスタマイズが可能か

カリキュラム内容の変更が可能かというところは、最も重要な項目だ。

実際に現場で行わない業務は省くべきであるし、もし追加したいケースワーク・事例検討があれば追加が必要だ。

変更が可能か、変更時に追加料金がかからないかについても確認しておきたい

研修実施形式が豊富か

オンライン研修、対面研修、それらを同時に行うハイブリッドなど、研修形式を自由に選択できるかも選ぶポイントだ。

オプションで料金がかかる場合もあるため、選択ができるか・料金は別途かかるかなども確認しておきたい。

講師の質が良いか

研修会社において講師の質というものは重要なものだ。

登壇する講師の質は、講師満足度のような形でWebページなどに提示されている。そこについても確認しておきたい。

実績があるか

研修の実績があるかについても確認しておこう。特に、同業種での実績があるかは気になるところだ。

研修実績のようなページが用意されている場合も多いため、忘れずに確認しておきたい。

研修アンケートなど、終了後の結果が提供されるか

研修を受講した後、その結果がどうだったかがフィードバックされることも重要だ。

受講した新入社員からのフィードバックとして自社でアンケートを実施する場合も多い。それに加えて、研修会社によるものや講師からのフィードバックが合わさっていることで、次年度の研修へ活用する材料となる。

まとめ

本記事では、新人研修を成功させるために人事・採用担当としてできることを解説してきた。

研修内容が多く「何を選べば良いかわからないから、例年通り行う」という場合も多い。

ぜひ記事内容を参考にカリキュラム内容を検討してほしい。

この記事の監修者
リスキル事務局
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