コンセプチュアル・スキルは概念化能力といわれるもので、あらゆる知識や情報を整理し、分析することで、物事の本質をとらえることです。
コンセプチュアル・スキルは、経営者や管理職が身につけるべきスキルだといわれています。
コンセプチュアル・スキルは、アメリカの経営学者のロバート・L・カッツが提唱したマネジメントスキルの一つです。
カッツは、管理職に必要なのは、コンセプチュアル・スキル以外にも以下の2つのスキルが必要だと述べています。
テクニカルスキルは、業務遂行能力といわれるものです。業務を遂行するうえで必要な商品知識や処理能力のことなどをいいます。
一般社員をはじめ、リーダーや管理職にも必要なスキルです。
ヒューマンスキルは、対人関係能力のことをいいます。目標達成のためのコミュニケーションを構築したり、維持したりする能力のことです。
ヒューマンスキルには、リーダーシップやコーチング、交渉力といったスキルが含まれます。
コンセプチュアル・スキルを構成する要素は以下の通りです。
・ロジカルシンキング(論理的思考)
・ラテラルシンキング(水平思考)
・クリティカルシンキング(批判的思考)
・多面的視野
・柔軟性
・受容性
・知的好奇心
・探求心
・応用力
・洞察力
・直感力
・チャレンジ精神
・俯瞰力
・先見性
経営者や管理職の役割は多岐にわたり、その都度、課題を発見し、目標達成のために解決策を具体化しなければなりません。
コンセプチュアル・スキルを高めることにより、生産性が向上し、新しいイノベーションを生み出すきっかけにもなります。
また、コンセプチュアル・スキルは若手の従業員にも習得させるべきスキルです。コンセプチュアル・スキルを人事評価制度に組み入れたり、階層別に研修を実施したりするのもよいでしょう。