ダイアローグを一言で言うと「対話」のことです。ビジネスの場面では、自分の意見を述べつつも相手を尊重し、理解を深めながらお互いの思考や行動を変化させる創造的なコミュニケーションのことをいいます。
会話、ディスカッションはダイアローグと似ていますが、意味が若干異なります。
会話は自由な雰囲気のなか、2人以上でおしゃべりや情報交換を楽しむものです。
ダイアローグも自由な雰囲気で話すことは共通していますが、課題や問題点などに向き合い、しっかり話し合ったり理解し合ったりするという意味があります。
一方、ディスカッションは会話や対話のように自由な雰囲気というよりも、緊張感のある雰囲気の中で行われます。
ディスカッションは、あるテーマをもとに結論を出すための意見交換を行います。
それに対しダイアローグは、信頼関係を築く手段として使われます。
ほかの評価の仕方を探ったり、選択肢を見つけたりしながら、お互いの理解や認識を深めていくのです。
ちなみに、ダイアローグの対義語にあたるのがモノローグです。モノローグは独白やひとり芝居などの意味があります。
ダイアローグの概念は、相手を対等の存在として認め、興味をもつことです。そのためには、相手の話をよく聴き、お互いを理解するために時間をかける必要があります。
ダイアローグが重視しているのは、結果や結論ではありません。対話のプロセスの中で自分と他人の価値観の違いを知り、認識を共有することを目的にしています。
ダイアローグは研修にも活用されています。例えば管理者研修もその一つです。
ダイアローグによって部下の状態を把握し、コミュニケーションに生かすことができます。さらには部下の成長をサポートすることもできるのです。