オンラインのプレゼンテーション研修|演習とフィードバックの工夫

離れた拠点の社員や在宅勤務の社員にもプレゼンテーション研修を受けてもらいたい場合、オンラインでの実施が選択肢になります。

オンラインでも、発表とフィードバックを中心にした研修は行えます。ただし、全員が1人ずつ全体の場で発表する形式のままでは、1人あたりの練習量が不足しがちです。

そこで押さえたいのが、ブレイクアウトルームで発表の回数を確保することです。あわせて、フィードバックの観点を事前に受講者へ伝えておくことも欠かせません。この記事では、この2点を中心にオンラインでの進め方を紹介します。

作成者
株式会社リスキル

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更新日:

オンラインでもプレゼンテーション研修は実施できる

プレゼンテーションの力は、実際に発表し、フィードバックをもとに改善を重ねることで伸びていきます。オンラインでも、受講者が資料を画面共有して発表し、講師や他の受講者が意見を伝える流れは組めます。

商談や社内会議をオンラインで行っている企業であれば、研修の場がそのまま本番に近い練習環境になります。

一方で、全体の場で1人ずつ発表する形式では、発表者の交代や画面共有の切り替えにも時間がかかります。オンラインでは、次の2点を中心に研修を組み立てるとよいでしょう。

設計の軸

「ブレイクアウトルームで発表の回数を増やす」「フィードバックの観点を事前に伝える」の2点。

研修の目的や対象者がまだ決まっていない場合は、先に企画を整理しておきましょう。

ブレイクアウトルームで発表の回数を増やす

全体発表だけでは練習量が不足する

全員が全体の場で発表すると、それだけで多くの時間を使います。たとえば20人が5分ずつ発表すると100分かかり、それでも1人あたりの発表は1回にとどまります。

指摘を受けて修正し、もう一度試すには、発表の機会を複数回つくる必要があります。ブレイクアウトルームを使って少人数で順番に発表すれば、限られた時間でも発表の回数を確保できます。

用語

ブレイクアウトルームとは

Zoomなどのオンライン会議システム上で、参加者を少人数のグループに分け、それぞれの部屋で話し合える機能のこと。

少人数で短い発表を繰り返す

グループは3〜4人程度にすると、全員が発表とフィードバックの両方を経験しやすくなります。進め方の一例は次のとおりです。

  1. 1人3分程度で発表する
  2. 聞き手が、講師から示された観点に沿ってフィードバックする
  3. 発表者を交代し、全員が発表するまで繰り返す
  4. 指摘を踏まえて資料や話し方を修正し、2回目の発表を行う

1回目と2回目の発表を比べることで、受講者自身も改善の手応えをつかみやすくなります。ルームに分かれる前に、発表順とタイムキーパーを決めておくと進行が止まりにくくなります。

最後は全体で発表する

グループでの練習のあとは、全体の場に戻って発表する時間を設けます。全員の発表が難しい場合は、各グループの代表者が発表する形でもかまいません。

全体発表では講師が講評し、グループ内では気づきにくかった点を補います。他のグループの発表を見ることも、受講者にとって参考になります。

リスキルには、ペアワークでの反復演習と講師からのフィードバックを組み込んだ研修もあります。

フィードバックの観点を事前に講義で伝える

観点がそろっていないと感想で終わってしまう

受講者同士のフィードバックは、何を見ればよいかが決まっていないと、「わかりやすかったです」といった感想で終わりがちです。オンラインでは表情や声のトーンも伝わりにくく、あいまいな指摘は発表者に意図どおり届きにくくなります。

そこで、グループでの演習に入る前に、フィードバックの観点を講義の中で受講者に伝えておきます。観点がそろっていれば、プレゼンテーションに慣れていない受講者でも具体的な意見を出しやすくなります。外部の研修を利用する場合は、どの観点を使うかを事前に講師とすり合わせておくと安心です。

フィードバックの観点の例

観点 確認すること
結論 伝えたい結論が明確に伝わったか
構成 根拠や具体例が順序よく並んでいたか
資料 画面上で読める文字の大きさ・情報量になっていたか
話と資料の対応 話している内容と表示中のスライドが合っていたか
話し方 カメラを見て、聞き取りやすい速さで話せていたか
時間 決められた時間内に収まっていたか

観点が多すぎると、聞き手が発表に集中しにくくなります。上の例から研修の目的に合わせて3〜5つ程度に絞り、ワークシートにまとめたり画面に表示したりしておくとよいでしょう。

結論や構成の考え方など、プレゼンテーションの基本はこちらの記事で紹介しています。

伝え方のルールも決めておく

観点とあわせて、フィードバックの伝え方もルールとして決めておきます。たとえば次のような形です。

  • 良かった点を1つ伝えてから、改善点を1つ伝える
  • 「声が小さい」ではなく「結論の部分をもう少し大きな声で」のように具体的に伝える
  • 口頭で伝えた内容をチャットにも書き残し、発表者が後から見返せるようにする

伝え方がそろっていると、発表者は指摘を前向きに捉えやすくなり、次の発表での改善にもつながります。

発表演習を実際のオンライン会議に近づける

画面共有を使った発表演習は、実際のオンライン会議に近い形で行えます。演習では、受講者に次の点を意識してもらいましょう。

  • 自分の資料を画面共有しながら説明する
  • 画面ではなくカメラを見て、相手に語りかけるように話す
  • 発表後にその場で質問を受け、答える

資料は、対面のスクリーンより小さな画面で見られることを前提に作る必要があります。文字が小さい資料や情報を詰め込んだ資料は、画面越しでは特に読みにくくなります。資料の作り方もあわせて見直したい場合は、資料作成と発表を一緒に扱う研修も選択肢になります。

実施前に準備しておくこと

プレゼンテーション研修では受講者全員が発表するため、オンラインでは全員が画面共有できることが前提になります。当日の演習を止めないために、次の点を事前に確認しておきましょう。

実施前の確認項目

  • 受講者が画面共有で発表できるか、接続テストで確認している
  • 発表テーマを事前に伝え、必要に応じて資料を準備してもらっている
  • ブレイクアウトルームのグループ分けと発表時間を決めている
  • フィードバックの観点とルールを講師とすり合わせ、ワークシートなどにまとめている

画面共有は、会社のPCのセキュリティ設定によって制限されている場合があります。接続テストでは、音声や映像だけでなく画面共有まで試しておくと安心です。

まとめ|発表の回数とフィードバックの質を確保する

プレゼンテーション研修は、オンラインでも実施できます。大切なのは、対面と同じ進め方にこだわらず、オンラインの環境に合わせて発表とフィードバックの場を組み直すことです。

少人数のグループで発表を繰り返し、フィードバックの観点は事前に講義で伝えておきましょう。この2点を押さえることで、オンラインでも実践的な研修を行いやすくなります。

リスキルのプレゼンテーション研修は、対面・オンライン・ハイブリッドに対応しています。オンライン実施に必要な準備についても相談できるので、各研修の内容とあわせて確認してみてください。

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